なぜ起業家はカフェに集うのか、コーヒーの歴史的な背景から考えます

スポンサーリンク
コーヒー
コーヒー
この記事は約6分で読めます。

ブログ・タイトルにもある通り、「コーヒー」はブログの大きなテーマの一つ。まず、「コーヒー」にまつわる自分との関連、そして「起業」や「ビジネス」との関連をつづってみたいと思います。

スポンサーリンク

目次

コーヒーとの出会い

皆さんはコーヒーを飲み始めたのはいつ頃でしょうか? 

私の場合、小学4年生の頃に母の影響で。あの苦い味の飲み物をおいしそうに飲むの見て、多分、大人で「かっこいい」憧れのイメージを抱いたのでしょう。でも自分の子ども達は全く関心なし。何度か試すも「苦い!」だけ。コーヒーの好き嫌いに遺伝は関係なさそうですね

さて本格的にコーヒーを「飲み物」以外として意識したのはインドネシアに赴任の頃。世界第4位のコーヒー生産国だけあり、そこで生活していると日本で暮らすより身近に感じます。

特に関心をひかれたのは「ルアックコーヒー」。当時はよく知りませんでしたが、たまたま知り合った日本人の方がコーヒー農家から分けてもらっているのをおすそ分けしてもらい、その芳醇な香りと、どれだけ希少価値が高いかを知ることになった訳です。ルアックを扱っているお店を探し出し、中でも注文を受けてからローストするお店はずいぶん贔屓にしていました。ちなみに日本からでもホームページで購入できるようです。

コーヒーの魅力

皆さんは「コーヒー」のどういうところが好きなのでしょうか?

コーヒー自体の味が好き!という方は、実はあまり多くないかもしれませんよね。つまり、実際は「コーヒーの持つ印象やブランド」「コーヒーが生み出す環境や文化」が好きという方も多いのではないでしょうか。

「コーヒー」からイメージするもの

  • 仕事の合間にちょっと一息
  • 友人達との楽しいおしゃべり
  • お洒落なカフェで好きな本を
  • 隠れ家の喫茶店で考え事
  • 何もせず、ぼーっと、まったり など

どれも落ち着いた優雅でプラスなイメージ。

身近で日常的だけど、どことなく非日常的でもあるような。

日本にコーヒーが伝わったのは江戸時代、本格的に広まったの明治の頃。やはり最初は日本人の口に合わず受け入れが難しかったものが、明治になり西洋文化の象徴と写ったり、カフェ文化と共に一部の上流階級や文豪達の間に広まり、サロンでコーヒーとひと時を過ごす優雅なイメージが、程なくして庶民にも同様のイメージと憧れを持ち一気に広がったようです。日本に上陸した時からブランドイメージとして定着が進んでいったようです。

私が母に抱いたような「異」への憧れ、今も昔も、こうして広まっていく構図があるんですね。

スポンサーリンク

コーヒー発祥の地であるエチオピア。ここではまさに、そうした「コーヒー = 文化」が直結しています。知り合いにエチオピア人がいるのですが、やはりこの方コーヒー大好き。彼らにとってコーヒーを楽しむというのはコーヒーを飲むことだけを指していません。彼の場合は、自宅で生豆を焙煎することから始まるそうで、コーヒーを淹れる過程、香りはもちろん、作業全般、友人たちとのおしゃべり、その全てをさして「コーヒーを楽しむ」ということなのだそうです。そういえば、エチオピアのコーヒーセレモニーは独特な文化で有名ですよね。

インドネシアから帰国して以降、私にとっての「コーヒーの楽しみ」の中心は「コーヒーを淹れる作業のこと」。ルアックですっかり香りとコクの芳醇さに魅せられた私は、コーヒー豆の種類や淹れ方で変わるコーヒーにハマってしまいました。豆の挽き方、どの銘柄をどういう抽出方法で淹れるか。自分が予想した通りの味わいになるのか? 「最初の一口」までがこの上なく楽しかったりしています。その人がどんな感想を口にするか??? カフェを開業したりコーヒーに関わるお仕事をされている方は、きっとこんな感じの方なのだろうなと勝手に思っています。

よく「ワイン」と比較することも多いでしょうか。豆の種類はもちろん、同じ品種でも土地にこだわったり、焙煎具合、抽出方法、器具、お湯の温度や抽出速度など、これらの組み合わせで無限の味が存在する。コーヒーの味をテイストするカッピングでは、香りや味の表現を独特な言い方で表現しますが、これもワインの時とよく似ています。

しかしなぜ、コーヒーがそこまで好まれるのか? 実はコーヒー豆は世界で取引される貿易の中では、一次産品としては原油に次ぐ取引額がるあるそうです。原油はエネルギーとしてもちろん必要でニーズがあるのは分かりますが、コーヒーが。。。味自体、すごく美味しいと言う訳でもなく!?(いや、もちろん美味しいのですけれども。。💦)、また、健康に特段良いということがはっきり確証されている訳でもない。こうした点がまた、コーヒー の不思議な魅力の感じがします。

スポンサーリンク

コーヒーと世相の歴史

コーヒーだけの話ではないのですが、商品などの流行りにはその時代の世相が反映します。日本でのコーヒー普及の初期は一部の上流階級、紳士達の社交の場としての利用がありました。高貴な語らいの場にコーヒー環境があった。この生い立ちイメージはその後のコーヒーのブランドイメージに大きく関係しているように思います。

日露戦争後の不景気、職を求めて新天地ブラジルへ渡り、やがてコーヒー農園で作られるコーヒーが日本へ大量に輸入され、商品価格の低下と消費拡大につながったと言う巡り合わせ。当時の世相とともに不思議なつながりです。一般階級にもコーヒーが普及するようになり、街には庶民的なカフェが数多く登場します。また、いわゆるコーヒーを飲むことが主役の純喫茶以外に、ジャズ喫茶などが流行。ジャズやロックの音楽文化とコーヒー、今のコラボ文化に見るさきがけともいえませんか。最近ですとマイボトル持参コーヒーショップの登場はエコ社会の反映。コーヒーという主役でも脇役でもこなせる、故に、その時代の世相を反映するスタイルが容易に生み出され、また時代を象徴するようなものともなりえる、それがコーヒーでもあると思っています。

その昔のカフェと呼ばれる「女給とお酒」と共に振るまわれた時代から、純喫茶、やがて低価格セルフ式、かと思えば、コメダ珈琲のようなフルサービス業態へと刻々と変化。メイドカフェなんていうのもありましたね(コーヒーとはほとんど関係しないかもしれませんが)。

スポンサーリンク

コーヒーと起業

さて、ここで最後に「起業」「ビジネス」との関連性について。このコーヒーやカフェ、上手く表現できないのですが、その場所としての存在、すなわち、そもそもは西洋文化からのあこがれもあって、知識人達の知識吸収の場であったり、また商品であるコーヒーをツールとした多様なスタイルの創造やコラボレーション、しかも世相を反映しながらの形態。コーヒーという商品とカフェというサービスを上手く使っていくアイデアが「ビジネス」「起業」に直結しているように思えるのです。

今、スマート社会先進国として注目のデンマーク。デジタルやICTを活用した先端国は、世界で最も起業しやすく起業家も多いということです。こうした起業家達が好み、多くの新しいことが生み出されるビジネス発信地が、他ならぬ「カフェ」ということも言われています。

私はコーヒーが大好き。将来カフェを開業したり、こだわりの焙煎ショップを経営したりというコーヒーに直接触れる仕事をしてみたいとも思うのですが、ここでつづったような「コーヒーやカフェ」を利用したビジネスや起業支援に結びつくようなことが出来たらなと、常々考えています。

皆さんはどのように考えますか?

コメント